グレンラガンのキットに続いて、千値練から発売されたプラモデル、プライオボット ラゼンガンのキットレビューです。ロボットというよりは人体に近く柔軟な可動とポージングが魅力なキットです。細身な分、組み立ての際には注意も必要なキットですが、黒光りする美しいキットです、是非ご覧ください。
HGサイズのシンプルパッケージ
グレンラガンと同じく、SSSS.GRIDMANの監督で知られる雨宮哲氏の書下ろしイラストパッケージです。
開封すると、暑苦しいセリフが現れます。
黒のツヤが光る光沢ランナー
スマートなキットの為、ランナーもそこまで多くはありません。光沢のある黒パーツが主で、ランナーからの切り離しで白はしにくく目立ちにくいですが、ヤスリがけで光沢がなくなると目立ちます。
Zパーツは、赤く部分着色のある袋詰めされた個別パーツで、ゲート痕があります。パチ組の際に結構目立ったため、磨いて目立たなくしました。
ポージングを引き立てるキット内容
キットのパーツは
- ハンドパーツ 拳/手刀/平手/ハンドクロー 各左右
- ドリルパーツ 手首/肘(長)/肘(短)×2
- ウィング接続パーツ
- ロージェノム立像
となります。
ハンドパーツ・ドリルパーツ
ロージェノム立像
ウィング接続パーツ
グレンラガンのキットのウィングパーツを取り付けるための接続パーツが付属します。
サシ色用のシール
色分けパーツ以外の丸い形状のモールドは、シールがあてがわれています。カラーを意識するならばシールは有効なのですが、モールデザインが埋もれてしまうため、塗装で赤を流し込む方がディティールも際立ちます。
肘関節部分にシールを添付すると、ドリルパーツの接続穴を塞ぐことになります。
※注意点 破損個所追記
合わせ目箇所
合わせ目箇所は四肢に出ます。パーツの合いがきついため、しっかりハマりきらず浮いてしまう箇所もありました。
可動箇所の渋さ
グレンラガンのキットでもそうでしたし、他の作品でもそうなのですが、ボールジョイント、可動ダボは渋い個所/緩い個所が必ず出ます。
しぶい個所ではよく慣らさないと負荷がかかり、パーツ接続のダボなどを破損させてしまう恐れがあります。
自分は肩のポールジョイントが渋く、肩関節の受けパーツと、胴体パーツとの接続をポッキリ折ってしまいました。
また、後から遊んでいて尻尾の付け根が折れました。
ボールジョイントのうけパーツが臀部パーツの為、ボール部分を少しヤスって緩めた方がいいです。
自分は折れた箇所にピンバイスで穴をあけ、ガレキの軸打ちなどで使う針金(100均)を差し込み、股関節パーツの肉抜きの隙間に差し込みました。
ギミック
腹部は装甲を外すとガンメンフェイスがむき出しになります。グレンラガン同様分割による可動で、多少開口できます。
ドリルパーツは、肘関節と手首に接続可能。両手とも接続可能ですが、左半身はシールを貼っている為、右側だけ設置して撮影しました。
ポージング
元のデザインや、作中の活躍からして、マーシャルアーツをこなせる柔軟な可動が売りのキットです。
股関節に3㎜軸の穴があるため、バンダイのスタンドが使えました。
人体プラモの基本形
昨今林流行りの美少女プラモや、ライダー、ドラゴンボール等の人体をプラモデル化した際の基本的な構造になるかと思います。
千値練のデザインによって、各パーツの曲線美が、そのまま人体の生々しさを表現しており、光沢のある黒が、美しくパチ組ながらそのままディスプレイさせたくなる美しいキットです。
グレンラガンと並べて、あるいは戦わせてのプライバリューもさることながら、キット単体でも気品のあるデザインですので、省スペースながらオシャレにディスプレイできるのではないでしょうか。
是非組み立ててちょこんと飾ってみてください。
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